本屋でバイトしていたときの話
高校ではバイト禁止だったので、わざわざ隣町まで行っていました。
ある休日、あろう事かクラスメイトの女の子(A子)が来店したのです。
いち早く気付いた僕はとりあえずレジ下に逃げ隠れました。
彼女は生徒会会長でマジメな優等生でしたので、僕がバイトをしている事を担任に報告されるのではないかと怯えていました。
その時、僕の不審な行動を察したバイト仲間の女の子が
「少しの間、わたし一人でレジ打ちするから隠れててもいいよ。」と言ってくれたのです。
安堵したのも束の間、数冊の雑誌を抱えたA子がレジにやって来ました。
息を殺してA子が支払いを済ますのを待っていると、そこの店長が現れ
「T君、何やってるの? ちょっと返本手伝って。」と容赦ない言葉が・・・
覚悟を決めた僕は「わ、わかりました。」と店長に返事をして立ち上がりました。
当然A子と目が合い「や、やあ ひさしぶり。」と動揺しまくりの挨拶してしまいました。
しかしA子は伏目がちに顔を赤くして返事をしてくれません。
僕が校則違反のバイトをしている事に怒っているのだと思い、せめて一生懸命仕事をしている姿だけでも見せておこうとレジを交代しました。
するとどうでしょう! 彼女の買った雑誌はどれもエロ本ばかり!
僕も手をつけた事がないようなハードコアなものばかりでした。
A子は黙ってそれを受け取ると逃げるように帰っていきました。
まあバイトは続ける事ができましたが、A子とはその後口を利くことができませんでした。
高校を卒業して10数年、もう時効と思いここに書き込みしました。
校則違反のバイト
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