弁護士事務所でアルバイトしてた頃の話。
もう70歳近いおじいちゃん弁護士で、仕事もあんまりなくて暇だったから、パソコンで「昔の彼氏リスト」を作って遊んでた。
ルックス、出会い、初デート、初エッチ、好きな体位とか、思い出しては毎日せっせとリスト作りに励んでいた。
先生は対面の机に座っていて、電話がなるまで本を読んだりしている。パソコンはほとんど使えないので、こっちが何をしてるか全然判らない様子。
ある日、遅番でお昼頃に出社したら、何か欲しい資料があったらしくて、入門書みたいな本を片手に先生がパソコンを操作していた。
ふと見ると隣には出力された紙の山。どうやら手当たり次第にファイルを開いては印刷していたらしい。
その中には例の彼氏リストもあった。
先生はこちらを見るなり、
「君、“小人閑居して不善を為す”という言葉を知ってるかね?」
と言う。
「え?・・・しょうじん?・・・」
と口ごもると、その言葉を紙に書いて渡してくれた。後で辞書を引いてもう一度赤面した・・・orz
※小人閑居して不善を為す…つまらない人間が暇でいると、ろくなことをしない。という意味。
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