父とは仲は良いけど、俺は恥ずかしくてオヤジとは言えない関係です。
頭も良くとても尊敬できる人です。
俺が高校生のときに1人でビールを飲んでいて怒られたこともはっきり覚えている。
俺が大学に入って20歳の誕生日にはマッカランというウイスキーを送ってきた。
いつしか志向がかわり大学を中退して田舎を遠く離れてフリーターになった。
次の誕生日にはボウモアというウイスキーを送ってきた。
久々に実家に帰ると父は仕事から帰り、普段はほとんど飲まないビールを出して「たまにはビールでも飲むか」と出してきた。
お互い恥ずかしいのか乾杯しないまま飲み始める。
「ラフロイグという酒も面白いぞ」と教えてくれた。
俺はウイスキーにどっぷり嵌っていった。
いつの日か初めて父にラフロイグの15年という酒を送った。
喜んでくれたが「もったいなくてまだ飲んでいません」とメールが。
たしかに俺から物を送るなんてめったになかったからかもしれない。
そんな父が今年不意の事故で亡くなった。
言葉が出なかった。
家族の前であんな号泣したのは初めてだ。
贅沢は言わないから1時間でいい。
一緒にウイスキーを飲みたい。
声を聞きたい。
今でもあなたの息子であることを誇りに思っています。
コメントを残す