長くなってしまったけど、カラスに恩返し?された衝撃話。
我が家のすぐ横には大きな畑というか土地があって、そこにコンポスト(生ゴミと土を入れて堆肥にする入れ物)を置いている。
生ゴミはそこにぽいぽい入れるんだけど、匂いにつられるのかカラスから蓋を外され、生ゴミを漁られることもよくあった。
散らばったゴミは適当に土ごと戻すだけだから大して被害はないし 土地だけは広いからご近所からクレーム入ることもないけど、朝イチで散乱したゴミを見るとちょっと疲れる。
なので畑でカラスを見るたびに、3歳の子どもと
「おはよう~」
とか話しかけ、
「漁るのはいいけど、周りに落ちたのも拾って戻すなり持っていくなりしてね」
と言い続けた。
そしたら、本当にゴミの散乱が減った。
漁られるのはまぁ 別にいいやと
「拾ってくれてありがと~」
とか声をかけて、なんとなく仲良くなった気でいた。
そんなある日、近くの公園で子どもを遊ばせていた。
鼻が垂れてたから拭こうと、その場に子どもを待たせ鞄にティッシュを取りに離れた。
子 |フェンスに囲まれた砂場|私
という状況で、人はいないし距離にして数m、目はとどく距離だったから完全に油断してた。
鞄を触ってたら犬の大きな鳴き声がして、振り返ったら小型犬が猛スピードで子どもに向かって走ってきてる。
思わず名前を叫んだけど子どもは固まってて、泣きはしないけど逃げも出来ない様子。
慌てて戻ろうと走り始めたが、フェンスをぐるりと回らないといけない私より犬の方が明らかに速い。
子どもは動けず すぐ近くに迫った犬が威嚇するように唸ってて、私が必死に走ってたら
「あ゛~~!」
みたいな
「ギャ~~!」
みたいな雄叫びが響き渡って、犬に向かって黒い影が落ちてきた。
直後
「キャイン!」
と鳴き声がした時、ようやく私は子どもを抱えあげた。
そしてなぜか鞄を取りに走って戻り、逃げればいいのに鞄からこぼれたものも拾い集めた。
それから犬の方を見ると羽を広げたカラスが犬を威嚇したり、上空から勢いよく落ちてきて攻撃?したりしてて、犬の唸り声と カラスの威嚇の声と バッサバッサと風を切る羽根の音が入り交じってすごいことになってた。
どう逃げようか一瞬迷って、目の前の砂場のフェンスを越えて中に入り、入り口を開かないように手で押さえたらようやくちょっと安心できた。
子どもは背中にしがみついてて、小型犬ならフェンスを越えては来れないだろうと
「もう大丈夫!」
とカラスに声をかけてみたらバサバサバサ~と一斉に飛び立って、
犬は空に向かってまだ威嚇してた。
少しして、飼い主が走って来て、犬を捕まえてからものすごく謝ってくれた。
怪我をしたわけでもなかったから、次から気をつけてくださいと伝えて終わったんだけど、よく見れば犬は所々血が滲んでてカラスがものすごく本気だったんだと感じた。
どのカラスか見分けがつかないから、公園にまだいたのと、帰り道見かけた全てのカラスにお礼を言いながら帰った。
もちろん、その後も挨拶は続けている。
コメントを残す