高校時代、リアルで人が死ぬのを見た。
通学路が川沿いの側道で、途中で四車線の幹線道路を越える。
幹線道路の交差点で信号待ちをしてたら、曲がろうとしたトラックと直進のバイクが接触。
バイクの兄さんが空を飛んで、橋のフェンスに叩きつけられて地上に落ちた。
トラックの運転手も、通学途中の俺等も他の車も大騒ぎ。
兄さんが
「大丈夫」
と言いながらメット脱いだけど、腹にミラーが刺さってるし、頭から血がぴゅーっと出てた。
大騒ぎで動くな!救急車!と後続車も止まる中、兄さんは携帯出して電話しだした。
「事故っちゃったよ~」
「頭から血が出ててさ~。え?うん。え?ああ、えーと。腹に刺さってるわ。ミラー?」
とか言いだして、
「あ」
とか言って、みるみる真っ青になってずるずる体が滑り落ちた。
救急車とパトカーが来て、救急車に運び込んだけど、中々発進しない。
「事故の目撃者は~」
と聞かれて、俺と数人が応じた。
事情聴取の後、高校生達は学校へ。
スクーターに乗った警官も付いてきて、先生に遅刻の原因を説明してくれたので遅刻扱いにはならなかった。
家に帰ってから新聞読んだら、事故のニュースが出ててバイクの兄さんが亡くなったと知った。
病院で死亡が確認された。
ほぼ即死状態だった、と出てた。
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