俺の症例も多分、教科書に載ってる。
親知らず抜いたときに、
・1回目:麻酔失敗(そのまま帰宅)
・2回目:麻酔量を増やす→通常の1.5倍ほどの時間を経過観察(が、麻酔失敗)
医師、手術続行を決意。
念のため、診療時間終了までパーテーション回した診療台の上で待機。
歯科医学生6人が見守る中手術開始。
「痛かったから左手を挙げて下さい」
医師、親知らずを引き抜こうとするも上手くいかず。
(俺、手を挙げる)
医師、
「我慢して!」
で、歯科医学生に指示。
手足を固定されて、物理的に動けなくされる。
その後も引き抜けず。
医師、親知らずを砕いて抜くことを決意。
医師、俺に口をあげる補助器具を装着する
(SMである)
医師、遠慮無くガンガン砕く。
(医師の顔やゴーグルに血が飛び散る。スプラッターである)
歯科医学生1人が貧血を起こす。
ドレーンをしていた歯科助手(美人)が、
「役立たず」
と舌打ち。
医師、歯科医学生(失神)が邪魔なので運び出すように看護婦に指示。
看護婦2人が足を持って引きずりだす。
割ってペンチで破片を取るも、根っこが残る。
医師、歯茎の切開を決意。
メスで切り、歯茎の中に器具を入れて破片も丁寧に取り除く。
その後、歯茎を縫って手術無事成功。
医師、爽やかな笑顔で、俺の親知らず(残骸)の説明を始める。
「持って帰るか」
と聞かれて
「いらない」
というと、ホクホク顔。
症例報告に使って良いかと聞かれたので了承した。
親知らずは通常杭のような形をしてるはずなのだが、俺のは根元が三つ叉でそのうち1つには内側に返し。
1つはケンがついてた。
「釣針みたいですね。いや本当にしっかりした親知らずで」
と誉められた。
「症例報告に使うから、大切に保管して。レントゲンも口内写真も使って良いですよね?」
とか言われた。
全部了承したよ。
地元の歯科大の元先生が院長で、少し離れたトコにある付属病院みたいな立ち位置の歯科だったから、マジで症例報告したらしい。
後日、
「学生向けのテキストに載せて良いか」
って聞かれたから、マジで載ったと思う。
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