わたしが中学3年生の頃のこと
ある晩、眠っていると金縛りに遭った
胸のあたりや下半身を執拗に触られている
必死に金縛りを解こうと抵抗すると
「ねんごろにしようよ」
と、男の声が耳元で囁いた
次の瞬間、遺影のようなモノクロの人影が現れた
その人影がものすごく怒っているのがわかった
わたしは怖くなって必死に謝っていた
そして、金縛りは解けていた
今、振り返ってみると
遺影のようなモノクロの人影は
仏間に飾られていた祖父の遺影やろなあと思う
祖父がわたしに憑こうとしていた色情霊に怒って
追い払ってくれたんやなぁと
けど、まだ子どもだったわたしには
そんなことは分からずにひたすら怖かったです
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