大学の下宿は1.5万と安い家賃のところに最初住んだ。
自炊用の台所、シャワー、トイレは共同で、和式のぼっとん便所だった。
男子学生5人、大小便の便槽が分かれているため、跳ね返りはなく、臭いもなかったが、月1回のくみ取りの日だけすごい臭いになった。
くみ取りは、外のマンホールからでなく、小便器そばのマンホールからと大便器から直接便槽にホースを突っ込んでいた。
当時コクマロカレーがCMによく登場し、一晩寝かせるとうまくなるというイメージを持った。
下宿に住んで2か月くらい、自炊でよくカレーを作っていたが大量に作り、3日くらいに分けて食べた。
梅雨になる直前の3日目のカレーは、表面に一部白いものが浮いていたが、そのまま食べた。
翌朝、朝食後強い、便意を感じた。
あ、下痢だ、、、下のトイレは人がいないし、3日ぶりの便通だ。
急いで2Fの自室から1Fのトイレへ。
偶然にその日は月1回のくみ取りの日で、下宿の前にバキュームカーが止まり、ホースをのばしていた。
ドアを閉め、お尻がドアを向いた状態で、便器にまたがった。
と同時に排便、、間に合った。
3日分のうんこが便槽に吸い込まれていく。
臭いは、臭突から排気されているから、感じない。
便器まわりに下痢便を飛び散らせないよう、腹圧をかけないよう、時間をかけるように出していた。
便秘の不快感が消えていく。
実家の洋式トイレだと確実に詰まっただろう。
(小中高時代、便秘気味で何回もトイレを詰まらせあふれさせた。)
小学生の時、嫌で嫌でたまらなく、ぼっとん便所を前にうんこを漏らしたこともあったが、このときはぼっとんトイレで、ラッキーだと思った。
、、、、バタン!!背後でドアがあき、閉まる音がした。
エッ、何、、、うんこ、しかも下痢を出しているお尻をばっちり見られた。
カギは、、かけてなかった。
恥ずかしかったが、お腹の痛みがなくなったこと、飛び散らせなかった、なによりトイレ詰まりがないことがうれしかった。
トイレを出ると、くみ取り屋のおじさんは、隣の小便所のくみ取りを終え、大家の便槽をくみ取っていた。
そもそも、切羽詰まった状況を作らないよう、食中毒に注意するのはもちろん、腸にうんこを貯めこむと、一気に来た時の力に肛門が負けそうになるのではないか。
そうだ、毎朝、うんこしよう。
出なくても便器にしゃがもう。
下宿も大学も和式で、お腹を押し、肛門が開く姿勢だし、何よりトイレ詰まりを心配することはない。
今では、一日1~3回の排便がふつうになった。
ぼっとん便所は、2年前に使ったのが最後でしばらく縁がない。
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『重岡 宗太郎(年齢不明・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
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