友人の親族の話。
その人(女性)はバツイチだったが、数年前に妻を亡くした男性と再婚した。
ところが再婚後、彼女の体調がだんだんすぐれなくなってきた。
病院に行っても異常なし。
もしかして死んだ先妻に祟られているんじゃないかと思い始め、たまたま近所に住んでいる霊能者にみてもらうことにした。
霊能者は彼女をじっと見て意外にも
「何も憑いていませんよ」
と言う。
やっぱり気のせいか、と思い直したが、さらに霊能者は
「確かに何も憑いていませんが、なんか変なオーラが混じっていますね。いま御主人の写真があったら見せてくれますか?」
と言うのでスマホの写真を見せたところ
「ああやっぱりこの人!たまにいるんですよ、まるでブラックホールみたいに周りの人のエネルギーをどんどん吸い取っちゃう人。この人運が強いでしょう?」
確かに、交通事故に巻き込まれてもほぼ無傷だったり、職場でもライバルが次々事故や病気で退職して労せず出世してたり(本人談)宝くじも少額ならしょっちゅう当たっているらしい。
「でもその運は、他人のエネルギーを取り込むことで得たものですよ。あなた、この人と添い遂げたら一生お金に困らないけど、寿命を削ることになりますよ」
とハッキリ言われ、かなりショックを受けたとのこと。
それでも彼への愛情は冷めることなく今でも一緒に暮らしているそうだが、日に日にやつれて行く様子で親族は皆心配しているらしい。
それにしても、本人の人柄や意思に関係なく、他人からオーラやエネルギーをどんどん奪い取って自分の糧にしている人がいるって、幽霊とはまた違う恐怖だよな、と思う。
初めて聞いたタイプだな