まずスペックを紹介しようと思います。
自分は男で今は高校生です。
自分には幼なじみで保育園から高校までずっと一緒で住んでいる家も近くの友達がいます(そいつも俺もRなのでRと呼びます)
そいつと俺は良きライバルと言うやつで、互いに相手を意識して高めあえる中です。
勉強も得意なものは偏差値65位は出せてそこそこできて、運動も1500m走を4分代で走ることができてそこそこできます(陸上部じ
ゃないです)
身長はどちらも175位に対して、体重は俺が59kg、Rは75kgと、体格はかなり違います。
前置き長くなりましたがそいつとの小学校5年の時の話をしようと思います。
俺らは当時外で遊ぶのが好きで、塀を登ったり、川泳いだり、山登ったり、木を加工して武器みたいなのを作って戦ったりしてま
した。
そんなある日家の近くにあるS寺の倉庫?みたいな所に入ろうみたいな話になったんです。
倉庫と言っても作りは普通の家でとても古く、誰も住んでいなかったようなので俺たちは倉庫と呼んでいただけで、遠くから見た
らつるが巻き付きすぎて建物かも分からないような場所です。
そこに入るために(今考えるとただの不法侵入)懐中電灯を用意したかったんだけど、当時流行ってた妖〇ウォッチの時計?のラ
イトしか用意できなくて、日中に侵入することになりました。
何が出てくるかわからなかったので俺とRは自作の木の武器を持ってその倉庫みたいな所に入りました。
ちなみに、その倉庫は二階建てです。
入った瞬間狭い玄関があり、目の前には階段がありました。
古いと言うだけでわかってもらえると思いますが家は和な感じです。
すごく埃っぽかったですが、Rと横に並んで進んでいきました。
1階から調べていきましたが1階は特に何も無く、動物のフンやボロボロの襖など、普通に想像できるものだけがありました。
次に2階に行きました。
階段は汚いですが、とても丈夫で2人が乗っても平気そうでした。
2階には床が柔らかいところが多々あったので慎重に進んでいきました。
2階にも襖が多くあり、押し入れがいくつかありましたが、その中の一つに動物の白骨死体がありました。
その時、その骨はネズミかな?犬かな?とRと話していたのですが、俺もRも霊感がなく、霊的なものは何も信じていなかったので、持っていた木の武器でその骨をつついて倉庫の外まで出して眺めていました。
するとRはいきなりその骨を踏み潰しました笑
俺は
「どーした?笑」
というと
Rは
「中身がどんなんか気になった」
と言いました
確かに俺も骨の中気になるなと思い
「特に何も無かったな」
と言いました。
その日はその後散歩をしながら18時位になったらRと別れて家に帰りました。
その日のうちは特になにもなかったのですが、次の日学校に登校する途中にヌートリア(でかいネズミみたいなやつ)の死体を見
ました。
結構グロかったのですが、俺もRも小学校低学年の時にバッタの首をもいで着いてくる内蔵?を見たり、溝にいる蟹の足を全部もい
で動けない蟹を見たりしていたので「きもいね」くらいで終わり、学校で先生に伝えて、昨日のことなど気にしていませんでし
た。
ですが、次の日はモグラの死体を登校中に見つけました。
その時はRがそれを手で持ったまま登校し、先生に処理を頼みました。
さらに次の日は鳥が死んでいて、また登校中に見つけました。
その時は特に何もしませんでした。
言い忘れてましたが、倉庫に行った日は日曜で、ヌートリアを見たのは月曜日です。
そんな感じで、平日のうちに毎日何かの死体を見ました。
残りの2日はイタチ?とタヌキ?みたいなやつを見ました。
田舎だったので動物の死骸を見ることは多々あり、偶然だとこの時思っていました。
そして、土曜日になると遅起きな俺の家にRが来ました。
Rはとても興奮した様子で
「マグロがおる!」
と言いました。俺は意味がわかりませんでした。
Rは俺を案内する時に海とは逆方向に進んでいくのです。
そしてRが
「着いたよ」
というと、そこは川に架かる橋の上でした。
そこから川を覗くと、本当に居たのです。川に、マグロの死体が。
うちの川は海からまあまあ離れています。
明らかに不自然で、地域の人が何人か来て居ました。
俺とRは近づいて、マグロを触って興奮してました。
そして日曜日、俺とRはいつも通り遊ぶ約束をし、塀を登る遊びをすることにしました。
ちなみに、塀というのはよく山の側面とかに着いている板チョコみたいなやつです。
伝わりにくくてごめんなさい。
また、その塀は登ると駐車場があり、打ち上げなどをする集会場?のようなものがあり、その集会場から駐車場を挟んだ向かい側
に倉庫があるという、位置関係です。
いつも通り俺とRは塀をのぼり、競走などをして楽しんでいました。
そして、
「駐車場で休憩しよう」
とRが言い出したのでそれに賛成し、塀を登りフェンスを超えました。
するとそこには血を流した髪の長い女の人が倒れていました。
さすがの俺とRも人間となれば驚き、焦りました。
当時はスマホなんて持ってなかったものですから、すぐに連絡なんてできずに、あたふたしていました。
それでも、まずは生きてるか確認しないといけないと思い、学校の救急救命法学習会?で対応の仕方を習っていた俺たちはスムー
ズに女性に声をかけ生きているか確認しました。
ですが、薄々勘づいてましたが、やはり女性は死んでおり、駐車場ですが田舎で車はひとつも停ってなくて、なぜ死んだか全くわ
かりませんでした。
そして、俺たちはこれは子供だけではどーにもできないと思い、近くの大人を捜します。
そこはS寺ということもあり、そこの住職?というんでしょうか?
その寺の人がいたので声をかけました。その人のことはAさんと
します。
Aさんは俺とRの焦りようを見てすぐに駐車場まで来てくれましたが、着いてすぐに
「そこの建物(倉庫)に入った?」
と聞かれ俺とRは驚きました。
俺とRは恐る恐る入ったことを伝えました。
すると柔らかい顔のAさんからは想像のできない顔で怒り始めました。
そして、Aさんはひと通り怒り終えたあと、ここについての話をしてくれました。
実はあそこの倉庫では昔女性が住んでいて、昔は跡継ぎ?とかの関係で初めて生まれるのが女の子だったらまた別の近くのお寺(S
寺はこの事件がきっかけでできたらしい)まで行ってその子供を海に沈めるという、謎の文化があったそうです。
ですが、その女性は何人産んでも女の子しか生まれず自分の子供を殺すのが辛くて、ある時子供と一緒に海に飛び込んで死んでしまったそうです。
それ以来、その女性が住んでいた家では生まれた女の子が不自然な死を遂げることが多く起こるようになり、さらに母親はそれが辛く腹を切ったり、首をつったりし、死んでいくことから人がすまなくなったそうです。
Aさんの真面目な顔をみて、霊など信じていない俺とRもさすがに少しびびっていた様子でした。
その後、AさんにS寺の御堂?に連れていかれ、驚くほど典型的なお祓いをされました。
その後Aさんは
「このことは周りには言ってはいけないよ」
と言われました。
その時俺とRは顔を見合わせて急いでその場を離れました。
明らかにおかしいのです。
霊なのに女性に触れていた俺たちは、もともと霊を信じていなかったこともあり、あれが本当の人で、Aさんが殺したのではないだろうかと考えました。
駐車場までの正規ルートは1本しかなく、その入口にAさんがいた事を思い出しました。
後ろから声をかけた時はAさんはとても驚いた様子でしたが、その時は大きな声も出していたので不思議には思いませんでした。
ですが、死体を隠してたと考えると、あの驚きようにも納得がいきます。
そこで俺とRは急いで家に戻り、親に相談をしました。
ですがどちらの親もあまり信じてくれず、駐車場まで着いてきてもらうのにとても時間がかかりました。
そして、親を連れて駐車場まで行こうとするとその入口にはまたAさんがおり、中に入れくない様子でした。
そこで親は
「それなら警察呼びますよ、本当なら自分の目で確かめるまでは連絡したくないのですが…….」
と言いました。
するとAさんはしぶしぶ通してくれました。
ですが、俺とRは驚愕しました。
さっきまでの死体が無くなっていたのです。
血の跡も全く残っておらず、湿った様子すらもなかったのです。
俺とRは絶対におかしいと思い、その時はしぶしぶ家に帰りましたが、次の日学校の先生に相談し、俺たちの真面目な雰囲気を察し
たのか放課後に警察に連れて行ってくれました。
始めはなかなか警察も取り合ってくれませんでしたが、Aさんといざこざがあった先生は(あとから聞いた話です、田舎なのですぐ
に人と人とがつながります)しつこく警察にお願いしてくれました。(その時はかっこいいと思いました笑)
そして、警察が調べたところ、血をどのように処理したのかわからないが、ちゃんとルミノール反応が出て本格的に捜査が始まりました。
御堂の中を調べるとすぐに死体は見つかったようでAさんは逮捕されました。
だから今でも俺とRは霊はいないと思っています。
しかし今でもあの1週間は偶然がすぎると思います。
これで話を終わります。
下手な文章に付き合ってくださってありがとうございました。
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