これは約10年前に体験した出来事です。
その当時、20代前半だった俺はまだ実家で暮らしてました。父親はおらず、母と二人暮らしです。
ある日飲み会があり、日が変わった深夜に帰宅しました。
だいぶ酔っ払ってる俺は、母を起こさないように静かに自分の部屋へと向かいました。
俺の実家は二階建てで、二階にある二部屋を俺と母のそれぞれの部屋として使ってました。
階段を上がり、短い廊下があり、左右に引き戸があり、右が母、左が俺の部屋でした。
俺は自分の部屋に入ると、スウェットに着替え早々にベッドへと潜り込みました。
酔いも手伝ってか、横になるとすぐに寝てしまいました。
どれくらい経った頃でしょうか。突然金縛りにあい、目が覚めました。
しかし、体は動きませんし、声も出せません。
よく、目だけは動かせるって話を聞きますが、その時は目を開くことさえできませんでした。
さらに、人生で初めての金縛りだったので完全なパニック。
ひたすらもがき、出ない声を一生懸命出そうとし、向かいの部屋にいる母に助けを求めました。
そうすると、突然部屋の引き戸が開けられる音がしました。
俺のうなされてる声を聞いて母が起きてきてくれた、そう思いました。
母は俺の側まで来ると、
「金縛りかい?つらいだろ?」
そう言って、俺の足をさすり始めました。
すると、動かすことの出来なかった足が動くようになるのを感じました。
そうして、足から徐々に上半身へ向かって金縛りが解けていきました。
その間に母が部屋にあるソファーに座ったのが音でわかりました。
そして、全身の金縛りが解け、声も出せるようになり、母にお礼を言おうと目を開けると、まったく知らない女性がそこにいました。
女性は薄く微笑んでおり、そして、ゆっくりと消えていきました。
俺は混乱と恐怖で気を失い、気がついた時はもう朝でした。
その後、ご先祖様の誰かなんじゃないか等考え、祖父母の家にある写真を調べたりしましたが、あの女性は見当たりませんでした。
俺を助けてくれた女性は誰なんでしょうか。
>>327
未来の伴侶とか?
>>328
歳を取った女性でした。
妻とは似てないのでその線は無いかと…
守護霊は身内とは限らないから。