中学時代の夏場、数学の授業中にでっかいハチが窓から入ってきて生徒達から悲鳴。
途端、数学教師の田中(仮・40代ハゲ)が飛んで行って素手でハチを掴んで、窓まで運んで投げた。
周りの生徒がオーッて称賛の声をあげる中、先生はニコニコして皆に
「みんな大丈夫か?怪我はないな?」
って。
そして授業再開。
帰りのHRの時、担任が
「田中先生がハチに刺されました。掴んだそうですね。ハチが出た時は落ち着いて行動しましょう」
みたいなこと言ったら、生徒達から
「数秒間の出来事に落ち着くもクソもあるか」
「田中先生を悪く言うな」
「見てから言え」
と、非難の声。
担任は
「ご、ごめん」
って若干引いてた。
担任も別に誰かを責めるような言い方はしてなくてただの報告なんだけど、生徒みんながテンション上がってた。
数日後、田中先生が授業に顔を出すと生徒達が声をあげたり拍手したりで騒がしく、先生も照れながら
「考え無しでやったことだから」
とか言いつつ、真面目な顔して
「怪我人が出る行動は正解ではない。美化しないように。真似しないように。私も妻に叱られました」
と、注意。
それから女子はわりと早くに落ち着いたものの、男子の間では卒業するまで田中先生は人気だった。
ヤンチャな生徒も田中先生の言うことは聞いてた。
すごい。
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