先日仕事の取引先の個人商店主(以下Aさん)に接待された
実際は、こっちが接待しないといけない立場なんだけど、俺の事を気に入ってくれてるのか知らないがこれからも宜しくと、駅前の居酒屋に連れて行ってもらった
まあ、その居酒屋ってのが負け組叩きのコピペにもなってる白○屋だったんだけど俺もAさんもよく飲むから別に何のこだわりも無く適当にツマミを頼んで談笑していた
で、俺達の隣のテーブルは空いていたんだけど、その空席を挟んで老夫婦が座っていた
時々、その夫婦の会話が聞こえてたんだけど、二人共
「おいしいねえ」
とか
「こんな珍しいもの田舎には無いねえ」
と嬉しそうに、そして楽しそうで見ているこっちが微笑ましかった
そうこうしている内に、段々店も込んで来たのか隣にスーツを着た、見た目20代後半の男性二人組が座った
その二人は座るなりお互いノートパソコンを開いて、難しい顔でキーボードを叩いていた
そして、テーブルに置かれた料理を時々食べながら口々に、
「なんだこの味?流石負け組御用達チェーンw」
とか
「こんなとこいるの○○達に見られたら俺自殺もんだよw」←○○は多分同僚の名前だと思う
等々、こいつら周りに人が居るの分かってんのか?と、言いたくなるような事をヘラヘラ喋っていた
当然、その隣の老夫婦もその会話が気になった様で、気まずそうにしていた
するとAさんが俺に、笑いながら大きな声で
「いやー、ゴメンねー!立派なお兄さん達には恥ずかしい様な安っぽい店に連れて来ちゃって」
さらに、
「俺は、ここの料理おいしいと思うんだけど、やっぱおたくら若い人の口に合わないかなー?」
直ぐ様Aさんの意図を理解した俺は
「そんなこと無いですよ!ウマイっす!しかも安いw」
続けて、二人組のテーブルの向こうの老夫婦に向かって
「お母さん(老夫婦のご夫婦の方ね)の料理には敵わないかもしれないけど、ホントうまいですよねー!」
と話し掛けた
(正直、酔ってたから強気だった。素面なら絶対言えないw)
老夫婦もそれに、にこりと答えてくれて、スーツ二人組は気まずそうにしていた
しかしAさんは、かなりムカついていたのか、更に追い討ちで
「お兄さん達、周りの人を嫌な気持ちにさせるんだったら出て行ってくんない?ここの支払いは俺がしとくからさ。それとも気持ち良くここで飲む?」
スーツ二人組は完全に白旗を揚げて大人しくなり、支払いは断ったものの、それから10分もしない内に帰った
脚色無しの実話なんで、あまりスーッとしなかったかも知れませんが読んで頂いてありがとうございました
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