知人のクラスメイトの話。
彼は誕生後のお宮参りに行った際に、坊さんに
「この子は神様の子だから、長生き出来ないね」
と言われた。
彼の両親は、
「生まれたばかりの子に何て事を言うのだろう」
とカンカンで、別の所にまたお参りへ行ったのだが、そこでもやはり同じ事を言われた。
高校に入った頃、彼は周囲に
「俺もうすぐ死ぬわ」
と言うようになった。
「何で分かるんだ」
ときいてみると、
「死神見たから」
との事。
「窓の向こうで逆立ちしてる人がいるんだ。あれが死神だ」
それから間もなく、彼は泳ぎが得意だったにも関わらず、水の事故で亡くなった。
奇妙なのは、土左衛門にしては遺体が奇麗だったという点。
この話をしてくれた知人も、死神を見た事があるらしい。
夜、窓の外から父親が
「おーい」
と呼んでいるので、お父さんだーと思って、そのまま二階から出て行こうとした。
その瞬間、母親に止められた。
「だってお父さんが」
と窓をさすと、
「何言ってるの。お父さんそこにいるでしょ!」
と驚かれた。
確かに父親は部屋に居て、もう一度窓の外を見てみると、全身真っ赤な人が、逆さまになって手招きしていたそうだ。
死神って、逆立ちで出るんかね?
ポポは、逆さまでもポポ