俺は夜寝る前には必ず自室のドアの鍵を閉めるようにしている。
翌日が休日でやや遅くまで起きていたその日も、いつもと例外なく鍵をしっかりと閉め、キーが机の中にあるのを確認して就寝した。
どれくらい時間が経ったのかわからないが、俺は何か違和感を感じて目を覚ました。
目を開いたその瞬間、その違和感の原因が判明した。
それは俺の妹だった。
妹が何故かわからないが、俺のベッドで俺と一緒に寝ていたのだ。
妹は結構可愛くて、年齢は12歳のお年頃というそのテの人にはたまらないシチュエーションだったかもしれないが、その時の俺はただただ驚き、すぐに飛び起きて外へ飛び出すことしかできなかった。
この時、ドアの鍵を開けるのにちょっとまごついたのを覚えている。
少しドアの前で頭を冷やし、もしかしたら俺の勘違いだったかもと思ってそろ~っとドアを明けてみると。
やっぱりそこには気持ちよさそうに寝ている妹が。
ここで俺は妹を起こして話を聞いてみた。
すると、妹もなんで自分がここにいるのかわからない様子。
とりあえず俺は妹を彼女の部屋に帰らせ、そこで一息ついた。
ふと思いつき、机の引き出しを引く。
しかしそこにはちゃんとキーがあった。
窓の外を見ると、空がだんだんと白んできたようだ。
少し落ち着いたからだろうか、眠気が襲ってきた。
俺は部屋の鍵が閉まってることを確認し、眠りに就いた。
その後起きたのは日が高く上がってから。
妹にもう一度聞いてみたが自分の部屋から抜け出したなんてことは全く記憶にないという。
結局、妹が密室であったはずの俺の部屋にどうやって入ってきたのか、または入ってこさせられたのか、今でもわからずじまいだ。
地獄に妹とはこの事ですね。
おめーまた涌いたのか!去れ!鬱陶しい